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2007年11月

新釈 走れメロス 森見登美彦

1「山月記」 2「藪の中」 3「走れメロス」 4「桜の森の満開の下」 5「百物語」

喜谷さん監督の映画「有頂天家族」の原作者であり、今、売れっ子作家。

太宰の走れメロス他、文学名作短編のパロディー系作品。

この人の作品を読むのも観るのも(映画等で)初めてで、  

正直、企画物というか、表現者として本域のとこではないであろうから、

この作品だけでこの人の評価を見極めるのは、いかがなものかと思うけど、

僕の大好きなメロスをどう料理してくれるのか?

それから売れっ子作家って点でも、期待値というかハードルは高い分、

イマイチかな?って感じでした。

京都の情緒の感じや文学ちっくなかほりはこの人の武器なんだろうけど、

深みとか毒気とかが足りんというか、ロマンの風に酔う分にはいいのだけれど、

なんか足らん感じがした。

おいしいスープなんだろうけどなんか足らん。

アクセントというか、うまい料理やねんけど、歯ごたえがないとか・・・。

それは設定の妙とか毒とか重さとか世界観とかインパクトとか。

まあ、もう1~2作は読んでみてもいいかなとは思う。

この人の作品はエンタメ系であってどちらかというと直木系だろうなぁ。

新釈 走れメロス 他四篇

買ったきっかけ:
新聞の書評欄でみた、図書館で予約。

感想:
京都ロマン、文学ちっく。

おすすめポイント:
もんどりもんどり、京都の情緒や文学ちっくさを堪能してください。

新釈 走れメロス 他四篇

著者:森見 登美彦

新釈 走れメロス 他四篇

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愛情 花村萬月

  • 短編小説   ◆受胎告知◆向い風◆乳房◆レオナルドの娘◆茉莉花の匂い◆黒に似た白◆外反母子◆ワイプアウト
  • 読み易さ   ☆☆☆☆☆

  • 表現力     ☆☆☆☆☆

  • 一言で    耽美系、二人芝居

花村萬月は初めて読んだんだけど

もっと、ワイルドで暴力的な文章ってイメージだったんだけど、

非常にシンプルで読みやすい文体。

情緒があって余分な贅肉を削いでいって削いでいって

洗練されていって完成された文体って気がした。

それでいて、知的であり、艶もあって独特の世界を形成している。

爆ぜるが口癖の(笑)情さんという売れっ子小説家であり

遊び人のモテ男にまつわる女達の一人一人が一編一編で主人公となって

情さんとのカラミを告白する形式になっている。

この情さんってのが、どうしても小説家って設定もあって

花村本人とオーバーラップしてしまうし、

まあ間違えなく花村さんだと思うんだけど

とにかくモテるし、知的でいて照れからくるぶっきらぼうさというか

ワイルドな振る舞いが逆に気障だなぁこの人と鼻につくとこもある。

本の装丁がもう抜群に良い!挿入画もめっちゃいい!

かなり、作品のイメージに影響与えてるなー。

本の装丁も含めて、ほぼ完璧な小説だと思うんですけど、

ちょっと気になったというか気づいたことがあって

短編それぞれ別々の情さんと恋愛関係にある女性が

主人公となり語り手となるわけですが、

主婦、にカメラマン、ソープランド嬢とかいろいろな職業の女性なんだけど

みーんな、同じ人にみえるというかキャラ付けに心を砕いてないから

みんな同じ、人格に見えてしまうんだって思って。

でも、これって村上春樹でもだいたい主人公とかそのパートナーとか

クールで気障っていうか村上春樹ってこんな人なんやろーなって

のを体現しているような人物になるわけで、

エンターテーメントじゃなくって、表現なわけで

村上の表現は村上の匂いがする分身達が芝居をしていて

花村の表現は花村の色のついた分身達が芝居をしているってことで

感情移入はしにくいし常に作者の顔がちらほらと浮かんでしまうけど

そうゆうことは気にしていないというか

わかってて拒否しているのかなぁなんて思いました。

愛情

買ったきっかけ:
図書館のネットの予約の多い本にランキングされてたから。

感想:
下のグラフは間の抜けた採点基準なので評価は低いけど、かなり完成された小説だと思う。

おすすめポイント:
今、流行の?短編なんだけど繋がってるタイプの小説。

愛情

著者:花村 萬月

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